当社では預託・肉牛の肥育・受精卵の販売事業を行う
『株式会社A-RANCH(エーランチ)』と、
酪農主体の『穴吹牧場』とに事業体を分けて運営を行なっています。
旧来までは酪農主体の穴吹牧場のみの経営でしたが、地域酪農の課題などの実態を踏まえ2019年に『株式会社A-RANCH』を設立しました。
A-RANCH 設立の背景
投資・人手ともに発展が厳しい家族経営スタイル
A-RANCH設立の背景には地域酪農における人材不足や収益を向上させることに対しての課題がありました。
本来、後継牛の確保のため各牧場で育成牛を育て、搾乳牛を確保することが完結できる事で外部へ支払う費用も少なく済むのですが、今日の家族経営酪農における人員数や従業員数の問題で中々手が回らないという実態があります。
また各牧場で生産乳量を増やすために増頭を行い、搾乳施設等への投資を行いますが、同時に後継牛確保も必要となるため育成舎も増棟するとなると大きな額の資金が必要となるため投資するポイントを集中せざるを得ないという課題も挙げられます。
こういった現在の地域酪農が抱える課題に対して同じ酪農家でありながら、地域酪農の発展を支える事で、自社にとっても新たな牧場経営のスタイルを築くきっかけになるのではないかと考え現在に至っています。
2019年の法人設立からまだ数年ですが、今後も事業の拡大を目指して行きます。特に預託事業は2020年度中に1,000頭までお預かりできるよう育成舎の増棟を行なってきました。
事業の拡大にあたっては「飼養スペースの確保」「人材の育成・確保」「事業の安定化」を目下の課題として取り組んでおり、ここ数年で大きく進化できればと考えております。
飼養スペースの確保
新たに1,500頭分
2021年12月現在で育成舎が8棟となり、今後の計画では全10棟まで広げ、計算上では1,500頭分の飼養スペースを確保していきます。
人材の育成・確保
従業員宿舎完備
人材の育成・確保においては、従業員宿舎の整備を完了させ、牧場内及び近隣で生活ができるよう、働きやすい環境をまず用意しました。人材育成面では私も現場に出ていますので、経営者と近い距離感で様々な考えや経験をしてもらうことで最短距離で成長をしてもらえればと考えております。
事業の安定化
地域と共に発展へ
事業の安定化においては、私の努力次第の部分も大きいですが、広く酪農家に当社の取り組みや飼養に関する考えや実績を知ってもらうことで安定化させていきたいと考えています。
地域酪農の支えとなり、酪農家だからこそ気付ける酪農家の悩みをサポートしながら事業を広げて行ければ幸いです。
Takuya Anabuki/1979年・浜中町生まれ
先代である父のもと穴吹牧場で育ち、
18歳で一旦実家を離れ異業種を経験し、2007年に穴吹牧場
に戻り、その後事業継承し代表へ。
2019年のA-RANCHの設立を機会に周辺牧場からの育成牛
の預託を開始し、事業を拡大。
- 名称
- 株式会社 A-RANCH(エーランチ)
- 事業内容
- 育成預託事業
- 代表
- 穴吹 卓也
- 創業
- 2019年(平成31年)
- 所在地
- 〒 088-1369 北海道厚岸郡浜中町茶内西10線124番地
- TEL-FAX
- 0153-65-2175
- 名称
- 穴吹牧場(あなぶきぼくじょう)
- 事業内容
- 酪農事業
- 代表
- 穴吹 卓也
- 創業
- 1930年(昭和5年)
- 所在地
- 〒 088-1369 北海道厚岸郡浜中町茶内西10線114番地
- TEL-FAX
- 0153-65-2175